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私の休日 (5)

ふと車寄せに目をやると、明らかに他の客引きとは違う風貌の男性が目に入る。ほとんど同時に彼が、私の方を向いた。私も彼もすぐに分かった。初対面なのに不思議。Ms.MISAKIと書いた厚紙を持っていたが、読まなくても分かった。ジェフはここで待つように言って、車を取りに行った。荷物をトランクに入れ助手席に。初めて見るプーケット。これといって感動する事も、驚く事も無かった。後ろに流れていく景色は見慣れた景色だった。日本のそれと変わらない景色が続く。南の国の植物と、道が広い事。そして看板の文字が全然読めないことを除いては。
プーケット国際空港は島の北側、ホテルのあるプーケットタウンは、島の中央より南側。3,40分で着く。途中、「プーケットは初めてか?」とか、ジェフが英語で話し掛けてきた。訛りがきつく良く分からない。それでも何とか会話になる。
車は多くもなく少なくもなく、でもみんな飛ばしてる。
建物がちらほら見えるようになってきた。通りに面したところはお店が多いのだろうか。 Coca Coraの看板が見える。骨董屋さんみたいに見えるお店はいったい何を売っているのだろう。大きなつぼがいくつも置いてあった。洒落たお店、店構えの立派なお店はない。営業しているのかしてないのか分からないようなお店が多い。
何とかビーチと言う看板がいくつも出てきた。建物が増え街が近づいてきたことを感じさせる。街中に入るとさすがに今までのノンビリした雰囲気とは違ってきた。東京や上海のように喧騒渦巻く、よく言えば活気に満ちた街とは言えないが、それなりに活気がある。なんとなく時間の流れがゆったりしているように感じられる。いかにもタイと言う風情の建物もある。ロータリーの真ん中に誰かの像が立っている。国王の像かしら。
タイって王国・・・。
やがて、大きなスーパーの前を通り、右手にホテルが見えてくる。「あそこだよ」とジェフが教えてくれる。見たところあまり大きなホテルではない。そう言えば、ここには高いビルが見当たらない。中心地区に行くとあるのだろうか。
ジェフが荷物を降ろしている間辺りを見回すと、確かにここはタイ、プーケット。街中のホテルだから、観光客然とした人はそれほど多くない。プーケットのシーズンは確か11月からだった。今はオフシーズン、そのせいもあるかもしれない。
DSC00324-000-480.jpg
日差しが強い。
紛れも無く南国の太陽。
ジェフの呼ぶ声がする。

・・・
・・・

Posted by rei | Category: librarie > 私の休日 | 0 comments | 0 trackback

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